平林牧子

ピアニスト/作曲家

1966年東京に生まれ、4歳よりピアノ、9歳よりヴァイオリンを始める。中学、高校の5年間を香港で過ごし、このころから多種の文化に接し、世界への眼を開くことになる。1987年、ボストン、バ-クリ-音楽院より奨学金を得て渡米。主に作曲を学ぶためであったが、在学中にジャズ、即興の世界に強い影響を受け、演奏の道に力を入れるようになる。

1990年、ヨ-ロッパに渡り、コペンハ-ゲンを中心にピアニスト、作曲家としての活動を始める。ジャズシーンに限らず、ブラジル、キューバ、アフリカ、スペインなどから移住してきたミュージッシャンらと様々なプロジェクトを結成、幅広くライブ活動、アルバム製作を行い、経験を重ねる。95年、ヨ-ロッパジャズコンテスト(ベルギ-)において、クァルテット、シスターズとともにベストアレンジメント賞、パブリックアワ-ド、総合3位を受賞。

2001年、デンマ-クのトップミュ-ジシャン、パ-カッショニスト/ドラマ-、マリリン・マズ-ル(マイルス・デイヴィス グル-プ85−89)、ベ-シスト、クラウス・ホウマンを迎え、自己のトリオを結成。初のリ-ダ-作となるアルバム、“Makiko”(2006)が、ドイツの名門ジャズレ-ベル、エンヤよりリリ-スされ、デンマ-クをはじめ、ヨ-ロッパ各国で好評を得る。2009年、セカンドアルバム、“Hide And Seek”を発表し、ジャズ批評誌ジャズ・オ-ディオ・ディスク大賞、ジャズ・メロディ-大賞でW金賞を受賞。このトリオを率いてヨーロッパ各国を始め、日本へもコンサート活動を広げる。

トリオに並行してトランペッタ-、フレミング・エアスコウ、サックス奏者ボブ・ロックウェルとのデュオプロジェクトなど、個性的なミュージッシャンとのコラボレーションを重ね、合計9枚のリーダー作を発表してきた。

2020年、デンマーク作曲家協会(DJBFA)より名誉賞を受賞。
2021年、クァルテット、ウィーヴァーズ によるデビュー作がデイニッシュ・ミュージック・アワーズにおいて、ベストジャズアルバム賞を受賞。
2024年、平林牧子トリオ5作目の『メテオラ』を発表、デイニッシュ・ミュージック・アワーズにおいて最優秀ジャズコンポーザーにノミネートされた。

サイドマンとしても、数々のアルバムに参加、エンリコ・ラヴァ、ニルス・ペッター・モルヴェア、アイヴィン・オーセットなど、優れたヨーロピアンミュージシャンとの共演が多い。